自分にない新鮮な視野だった—俳優ジリ・ヴァンソンが語る仲本百合香の魅力

先日「ミス・スプラナショナル・ジャパン沖縄2018」の代表に、沖縄県出身の仲本百合香(23)が選ばれました。

彼女は外見的な美しさだけではなく、人間的な美しさを兼ね揃えた女性です。
わたしたちは彼女と会話をしていて、この魅力をもっと発信していかなければならないと感じました。

今回は、「MSJ沖縄2018アドバイザー」を務める、俳優・タレントのジリ・ヴァンソンのスペシャルインタビューをお届けします。

MSJ沖縄2018のオーディションで面接もおこなった彼の目には、仲本百合香はどう映ったのか?
そのときの印象などを語ってもらいました。

(2018/03/08)

 

MSJ沖縄2018オーディションでの第一印象

まず外見的なところとしては、とても清潔感と、品がある方だなと思いました。

お顔の美しさについては、沖縄らしいエキゾチックさもあるのですが、同時に日本らしさも感じたんです。
和的な魅力があって、世界ミスコンの代表として、沖縄代表、日本代表、両方に相応しいと思いました。

もしかしたら、他の応募者の中には、ウォーキングやポージングの技術が上回っていた人もいたかもしれません。

しかし、彼女の「気品」が、総合的にいろんなものを上回るくらい魅力的だったんです。
彼女がそこにいるだけで、その場が華やかになるんですよね。

 

会話の第一印象は「さすが!」

会話をした印象ですが、「さすが教員免許を持っている!」っていう感じで、しっかりした話で驚きました。

僕は初めて美のコンテストに関わったんですが、正直、偏見ですが、もっとうわべ的な答えが返ってくるのかなって思っていたんですよ(笑)。

だけど彼女の話は、芯がしっかりしていて、スポーツをしてきた感性みたいなものが生かされていて、どうして参加したかがはっきりと語られていた。

MSJの枠に限らず、「お、こいつ、世界に影響を与えられるぞ!」って、思いました。

なかでも僕が印象に残ったのは、

“今までの私は、人に尽くして、人のために自分が何かしてあげるということを根本に表舞台に立っていました。
でも、実際の自分は無力であると感じていました。

そんな時に、オリンピックで日本代表として頑張っている選手の姿をテレビで拝見しました。
観戦しながら「人は何に心動かされるのか」と思うようになりました。

オリンピックに出ている選手は、支えてくれる人や応援してくれる人への感謝を胸に、自分の掲げた目標に向かってひたむきに頑張り、成果を出し、見た人に夢や希望、モチベーションを与えてくれます。

彼らに「私が誰かに夢や希望を与えてあげます」なんて、偉そうなことを言う人はいないなと思ったんです。

そう思ったとき、「誰かのために何かしてあげます」という思いより、自分の決めた目標に向かってひたむきに努力し、その結果誰かに希望を与えることができるのなら、私はステージに立ち続けたいという思いが強くなり、このコンテストに挑戦しました。”

——という話。

それを聞いて、僕は自分自身の仕事や活動に重ねあわせて、新鮮な気持ちになりました。

 

「人のため?」自分の活動に重ねて新鮮さを感じた

僕はあんまり、自分が前面に出たいとか思うこともそこまでなくて、それでハングリー精神が足りないと言われてしまうこともあるんですが(笑)、あくまで、誰かのために、メディアを使って自分が伝えたいことを伝えたい、と思ってやってきたんです。

だから、自分なんて二の次、どんなに過密なスケジュールでハードでも、人に喜んでもらえるからべつにいいや、と思ってました。

だけど、実は最近、壁というか限界みたいなものを感じていたんですね。

ちょっと話は変わりますが、僕は、役者だろうが、音楽だろうが、すべて「表現者」だと思ってやっています。
タレントもリポーターも同じです。
ちゃんと人に声を届けたいし、表現者でありたい。

枠にはまらないものって、たくさんあります。ポジションやカテゴリは手段でしかないと思っています。

僕は思想家や活動家じゃないけれど、表現者として、社会的に大事だと思ったこと、貧困問題、環境問題、そういったものを伝えていきたいんです。
もちろん、みんなそれぞれ意見を持っていていい。
ただ、何も意識しない、何も知らないっていうのはダメだと思うんです。

だから僕はそれを伝える。
ボランティア活動などもしているけれど、それを自慢したいんじゃなくて、僕にもできるんだからみんなもできるよ、簡単だよって伝えたいだけなんです。

でも近ごろは、
「これってどこまで伝わってるかな?」
「このやり方で効率的に影響を与えられているのかな?」って、疑問を持ちはじめていました。

なんだか、いいことをしているはずなのに、成長が見えないな……って、そんな気持ちもあったんです。

でも仲本さんの、”自分を大事にすることで、人に影響を与えられる”っていう話を聞いて、すこしびっくりしました。
新鮮で、自分になかった視野だなって。

何より、考えがしっかりしていることももちろんだけど、それをここまで立派に言えることに感心したんです。

「あ、こういうやり方もあるんだ、こういう考え方もあるんだ」と気づかされたことに感心して、そして、23歳でこういう考えをもって、美のコンテストに挑めることに感心しましたね。

 

選出の決め手となった「ずば抜けた感性」

さきほども言ったんですが、ミスコンの技術的スキルでは、彼女をすこしだけ上回っていた人もいたかもしれない。
だけど彼女は、それらのすべてを上回るくらい、容姿だけではなく、ずば抜けた感性が魅力的だったんです。

“もともと保健体育の教員を目指していたけれど、それは、30歳になってでも、45歳になってもできる。
わたしも、スポーツのノウハウや技術、知識を教えることはできます。

ですが、これからは、子どもたちだけでなく、大人の私たちも、ノウハウや技術、知識だけでなく幅広い視野で物事を捉え、様々な経験をすることが人生の財産になると思うのです。
生涯学び続けるという姿勢が大切だと思います。

弟や父も、バレーボール選手として、世界で戦う経験をしています。
だから自然と海外にも視野が広がっていたんですが、わたしは自分が見て、知っているわけではありません。

もしも私が生徒だったら、「外国では〇〇みたいだよ」、「〇〇らしいよ」と教わるより、実際の体験談として「〇〇だったよ」と教わる方が説得力があると思うのです。

だから20代の今のうちに、視野を広げるために世界を見たいのです。”(仲本)

外見のみならず、こういった内面や考えがしっかりしていることは、やっぱり、選出の決め手になりましたね。

 

「5年後の未来の姿」が見えたのが仲本百合香だった

他にも、ほんとうに魅力的な応募者が集まっていました。
それで、僕はオーディション中に、彼女たちの未来を想像してみたんです。

「世界大会で優勝して、5年後は……?」
そういう目で彼女たちを見てみました。

正直に言うと、多くの人が、その先が見えなかった。
この人たち、何をしているんだろう? って。

でも仲本さんは、MSJをやって、モデルをやって、大手化粧品広告専属モデルとか、もっと言えば、女優になってもおかしくないって、見えたんです。

たとえば、ドラマに出ている姿とか、カンヌのレッドカーペットを歩いている姿を想像しても、違和感がなかった!

ああこの人は、その後の未来に期待できるなって思いました。

冷静で、すこしサバサバしている感じも良かったですよね。

雰囲気として思い出したのは、伊東美咲さんとか、葉月里緒奈さんとか、知花くららさんとか、ちょっと新垣結衣さんにも似ている感じ!
雑誌の専属モデルをして、表紙を飾っているのも見えますよね。

そういう立場を生かして、どうやって彼女が自分のやりたいことを実現させていくのか。
彼女の今後が、とっても楽しみです!

 


ジリ・ヴァンソン

ジリ・ヴァンソン

フランス出身俳優・マルチタレント。
幼少の頃より日本に興味を持ち、その頃から演技や歌をはじめ、中学から8年間劇団、4年間合唱団に所属する。英語のバイリンガル高校に進んだ後、ボルドー第3大学日本語学科日本語日本文化学部を卒業する。
2000年に獨協大学での短期留学のため来日し、2001年に日本のメディアでデビュー。

主な出演:
「おきなわモンドウォーカー」、「のだめカンタービレ」、「宇宙兄弟」などその他多数。

今後の予定:
レギューラー出演中のOTV「おきなわモンドウォーカー」のほかにも、久しぶりにドラマが2本、春頃にゲスト、夏には準レギュラーの予定。
メインキャストのひとりを務めた、富岡製糸場を題材にした映画「紅い襷」も絶賛公開中。
「フランスと日本の架け橋となり、富岡製糸場を作りましたポール・ブリューナ役です、ぜひ観てください!」


 

「枠にはまらないものって、たくさんあります。ポジションやカテゴリは手段でしかないと思っています」

ヴァンソンのこのことばは、仲本百合香の将来スポーツ教育に関わるために、MSJ代表になる、モデルになる、という意志と共通しています。

では、MSJで世界に行き、モデルになって、具体的に何をしたいのか?

まだまだ伝えきれない仲本百合香の考えや、熱い情熱は、今後またべつのインタビューなどで紹介していきます。どうぞお楽しみに!

(取材・文:Kaori)